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わたしが小学校三年の時だった。
いつも、学校から帰ったら必ず聞く
母親の「おかえり」の声が聞こえなかった…
不思議に思っていたら、お父さんからの電話が鳴った。
内容は、母親が急に倒れてしばらく入院になり、
容態は深刻との事…
まだ幼かったわたしには
お父さんが何を言っているのか全く分からなかった。
お父さんの声が遥か遠くに思えたのだ。
祖父母にきてもらい、
荷物をまとめるのを手伝ってもらって、
手早く母親の着替えなどを鞄に詰め込み
急いで病院へと向かった。
高鳴る鼓動を抑え病室に入り、
ベッドに横たわる母親の真っ白い顔を見ると
気づかないうちに頬に冷たい雫が流れた。
普段は見る事のない母親の姿を見て
心が緩んでしまったのかもしれない。
何もしてあげれない自分を恨めしく思った。
「そろそろ帰らなきゃ」
母親の荷物整理を終えた祖母に促され病室を出た。
帰りの車の中で
わたしの頭は何も考えていなかった。
いや、考えられなかった。
自宅につき扉を開ける。
しかし、わたしの望んだ光景はなかった。
今の我が家に足りないもの、
それは母親の温かい笑顔、そして優しい声…
一気に寂しさが胸にこみ上げてきた。
母親のぬくもりを捜して家中を、
狂ったように探し回った。
祖父母に止められるまで
わたしは一心不乱に探し続けた。
食べる事も喉を通らない、睡眠もろくにとれない…
もう、精神的に弱っていた。
そんなわたしを支えてくれたのは
お父さん、兄貴、おとうと、そして、祖父母。
感謝してもしきれない。
皆がいなかったら
わたしは弱りきっていたかもしれない…
わたしは心の底から
「ありがとう」と思った。